ドッグカフェ・猫カフェ開業

いわゆるペットカフェの業態は大きく2タイプに分けられます。普通に営業しているカフェに、お客様が自分のペットを同伴できるタイプのものと、ペットを店内で展示しているカフェに、お客様が来店して店のペットと遊べるタイプのもの。前者の代表がドッグカフェであり、後者の代表が猫カフェでしょう。

    2つのカフェの比較
  開業までの流れの例 ドッグカフェ(以下、D.カフェ) 猫カフェ(以下、N.カフェ)
1 開業のスタイルを決定 個人事業 又は 法人
     
2 融資の手続き 日本政策金融公庫、信用保証協会などの活用
     
3 施設・設備の選定   共通
     
4 食品衛生責任者の
選任
共に必要
     
5 消防署への届出 共に必要
     
6 行政による現場確認 共通
     
7 飲食店営業許可取得 共に必要
     
8 メニューの決定 人用とワンちゃん用の両方のメニュー 人用のメニューのみ
     
9 スタッフの雇用 必要に応じてスタッフを採用する
     
10 動物取扱責任者の選定 不要※ 必要
     
11 動物取扱業の登録 不要※ 必要
     
12 開業後に店で展示する
猫の飼養
---------------- 必要*
     
13 開業 共通
    ※ただし、犬を預かる場合には必要 *猫の手配は早期の準備を心がける

 

 

1.開業のスタイルを決定

〇 D.カフェ、N.カフェのどちらも、小規模で始めるなら個人事業で、仲間と組んでやるなら、合同会社でスタートするのがいいでしょう。

3.施設・設備の選定

〇 D.カフェ、N.カフェともに、店内にペットが入り、椅子やテーブルに乗ってしまうこともあるので、通常の飲食店よりも衛生施設基準の審査は厳しくなります。また、日々の営業においても、ペットの臭いや排泄に対する衛生的な処理をしなければなりません。例えば、D.カフェを郊外で経営する場合は、車で来店するお客様用の駐車場の完備、ワンちゃんのための遊び場、ワンちゃんと一緒の記念写真を撮れるコーナーなど、施設面で他の店との差別化を計ることが求められます。 また、都会のD.カフェの場合は、広いスペースを用意することが難しいので、家具の配置やデザインなどで少しでも店内を大きく見せ人とペットが居心地良く過ごせる雰囲気を醸すような工夫をしていくことが大切です。

4.食品衛生責任者の選任

〇 飲食店を営業するには、お店ごとに最低1人の食品衛生責任者を置かなくてはなりません。すでに、調理師、製菓衛生師、栄養士など所定の資格を有している人が食品衛生責任者になる場合は届出だけでOKですが、それらの資格を有していない人は、都道府県が実施する食品衛生責任者講習会を受講する必要があります。

5.消防署への届出

〇 収容人員が30人を超える店舗の場合は、防火管理者選任届を、また、収容人員を問わず、防火対象設備使用開始届、火を使用する設備等の設置届などを管轄の消防署へ提出することが必要です。防火管理者の資格は防火管理者資格者講習を受講することで取得することができます。

 

8.メニューの決定

〇 D.カフェでワンちゃん用のメニューを作る際には、それが看板メニューに成り得るようなお店の独自性を打ち出したいものです。ワンちゃんにとっては安全であること、おいしいことが大切であり、さらに、飼い主さんにとっては見た目の美しさ、かわいらしさも重要なポイントです。そんな犬用レシピを作るには、犬の食の知識と研究が欠かせません。犬のための栄養学を学べるホリスティックケアカウンセラーなどの資格を取得しておくのもよいでしょう。

 

9.スタッフの雇用

〇 D.カフェでは、犬好きであること、N.カフェでは猫好きであることはもちろんですが、どちらもカフェなので、飲食業に関心があることもスタッフに向いている条件と言えます。また、サービス業でもあるので、接客マナーが良いことも、他の店との差別化を計り、リピーターを増やすために不可欠なポイントとなります。採用後のスタッフ教育は、普通のカフェよりも時間をかけてやらなければなりません。

10.11.N.カフェの場合は店の側で猫を放して展示するのですから、動物取扱責任者の選任と動物取扱業の登録が必要です。D.カフェの場合はお客様のワンちゃんの同伴をOKとするだけなら、どちらも不要ですが、ワンちゃんを預かることを業として行う(有料、無料は問わない)場合は、どちらも必要になります。

12.展示する猫ちゃんは、ブリーダーから仕入れる、保健所から引き取るなどの方法があります。ただ、その猫がカフェスタッフとして向いていない場合はどうするかということまで考えておく必要があります。


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