老犬・老猫ホーム開業

当事務所では老犬、老猫ホーム開業のサポートをしております。老犬、老猫ホームは、年老いた犬や猫を何らかの理由により飼い続けることができなくなった場合に、その飼い主さんからワンちゃん、猫ちゃんを預かり、終生お世話をする施設です。いわば、犬猫版の老人ホームといえるものです。高齢者が犬や猫を飼うことも増え、飼い主が病気になり、世話をすることができなくなったり、またそうでなくても、年老いた犬、猫の世話を飼い主が一日中することも現実には不可能であるため、ペットの高齢化は捨て犬、捨て猫の問題に発展しがちです。それを防ぐためにも、終生ペットの世話する施設としてのホームの重要性は今後さらに増すことになります。

          

 

 ホームを開業するまでの流れ
開業のスタイルを決定 合同会社、株式会社、NPO法人など
   
候補地(施設)の選定 都市、地方など
   
融資の手続き 日本政策金融公庫、信用保証協会などを活用
   
施設・設備の準備 併営する施設を準備
   
動物取扱責任者の選任  
   
動物取扱業の登録  
   
開業  

 

1 開業のスタイルを決定

〇 老犬ホーム、老猫ホーム(以下、ホーム)を始める場合、個人事業よりは法人(合同会社、株式会社、NPO法人、一般社団法人、一般財団法人など)を設立してスタートするのがよいと思われます。もっとも最終的な判断は、経営者の考え方によるのですが……。 なぜ、法人の方が良いのか?その主な理由は2つあります。一つ目に、個人事業よりも法人の方が組織としての体制がよりしっかりと整えられるからです。ホームにワンちゃん、猫ちゃんを預ける飼い主さんは、そのペットを終生預けることになるので、やはり組織の信用度を重視します。体制がきちんとしていて不安なく預けられるという点で、信用度が高いのはやはり法人の方ということになります。 二つ目に、ホームで預かるペットの対象は元気で若い犬、猫ではなく、文字通り老犬、老猫であり、そのお世話の負担は組織的に対応しないと難しいと考えられるからです。ここで、ペットを短期に預かるペットホテルとの比較で考えてみましょう。飼い主さんがペットホテルを利用する場合、預かり期間は飼い主さんが旅行や出張している間と決まっているため、頭数を限れば、スタッフを少数雇う個人事業でも経営が成り立つと考えられます。また、老犬、老猫ばかりでなく、子猫もいれば成犬もいる。お世話の負担も個々のペットなりのものであり、負担がそれほど大きくない場合もあるでしょう。 しかし、ホームの場合はそうはいきません。老いたワンちゃん、猫ちゃんたちを死ぬまで面倒を見続けるのです。預かり期間が何年になるかは誰にもわかりません。そして、そこには当然のことながら大きな責任が伴います。その責任を負うのは、やはり個人よりも法人という組織で対応するのがベターです。そういった理由から、ホームの場合は立ち上げた時点から、ぜひしっかりした組織であるべきだと思うわけです。

 

2 候補地(施設)の選定

〇 ホームを作る場所を考える場合、大まかに自然の豊かな地方と大都市のどちらにするか、ここの判断が最も難しいところです。いずれにせよ、まずは事前に、候補地の地域の法令上の制限と近隣の状況について調査することが必要です。 大都市で作る場合は、広い建物や土地を手に入れたり、借りることは難しいでしょうが、その半面、獣医との連携やスタッフの確保はしやすいでしょう。また、交通などの利便性を考えると、飼い主さんにとっては大都市の施設の方が足が向きやすいといえるかもしれません。 反対に、地方でホームを作る場合は、同じ投資金額なら、大都市よりも広大な土地、施設を使えますが、獣医との連携、スタッフの確保においては難しい面が出てくるかもしれません。ただ、老犬、老猫にとっては広大な敷地と澄んだ空気の方が暮らしやすい、ということもあるかもしれませんね。大都市と地方都市。どちらにしても、メリットとデメリットがあるので、経営者はそのあたりを比較しながら、周囲の環境も考慮に入れ、候補地を選定していかなければなりません。

 

4 施設・設備の準備

〇 ホームで預かるワンちゃん、猫ちゃんはその種類、年齢、健康状態、性格もさまざまなので、ペット個々に合わせたサービスをどのように提供するのかを明確に示すことが必要です。その内容も、飼い主さんにとっては大きな関心事なのです。ワンちゃん、猫ちゃんへのサービスということでいえば、例えば、健康診断、トリミング、グルーミング、散歩などを定期的に、あるいは不定期にどんなスタイルで行なうのか。そして、ワンちゃん、猫ちゃんを毎日リラックスできる状態にするためには、ドッグランやくつろげる遊び場などの設備を設けることも必要かもしれません。それらの提供するサービスの方針や内容を具体的に決めることが大切です。 また、飼い主さんに対してのサービスとしては、定期的な愛犬、愛猫の写真送付、ネットでの動画配信などが考えられます。実際に、面会に行ける距離の施設なら度々訪れることも可能でしょうが、離れて暮らす飼い主さん、もしくは、病気などの理由で会いに行けない飼い主さんは、ワンちゃん、猫ちゃんの日々の写真、動画を見ることで癒されることも多いでしょう。そうした飼い主さん側に立った配慮や約束事も、ビジネスをする上での重要なポイントとなることは間違いありません。

 

5 スタッフの募集

〇 ホームの場所が決定したら、そこで働くスタッフを募集しなければなりません。ホームの規模に応じて人件費を割り出し、それに見合った人数を募集するわけですがここで気をつけなければならないのが、『動物取扱責任者』が一事業所に一人置かなくてはならないことです。また、獣医の存在は義務ではありませんが、施設の性格上、できることなら雇用するのが望ましいと思われます。雇用が難しい状況であれば、連携して何かの時には即座に対応してもらえる旨の契約をしておくのがいいでしょう。それ以外のスタッフは、動物と自然体でふれあえる普通の人材ということになりますが、「老いたペットの世話をする」という特殊な仕事だけに、できればペット関連の資格を持っているスタッフの方が、飼い主さんにとっても安心感があるのではないかと思います。ペット関連の資格には、様々なものがあります。例えば、獣医師の下で働く『動物看護師』、ペットの総合的介護についての知識・技能を学ぶ『動物介護士』、ペットの愛護と適正な飼養管理についての知識を学ぶ『愛玩動物飼養管理士』やペットの中でも犬の管理に特化した『愛犬飼育管理士』などなど・・・。また、ペットの健康管理に重点を置いた『ホリスティックケアカウンセラー』という資格は、ペットの食事の管理をし、メタボを防ぎ、ストレスケアをして健康的な生活を目指すというもの。"飼育管理"と一口に言っても、ペットのことを考え管理する時間は、実際に人とペットが関わり合っている時間だけではないというとですね。一言で言うと、"ペットも人間と同じ"なのです。そんな風に思ってくれるスタッフであれば、言うことはありません。ペットに愛情あふれる眼差しが向けられるかどうか。スタッフの採用においては、ここが、最重要ポイントです。

 

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